神さまが・・・ [日々のこと]
「神さまが降りてきた・・・」
今は亡き友人、吹きガラス作家のAさんが、岡山市立オリエント美術館の企画で古代ガラスの
把手つきの三連瓶の復元に成功した時のインタビューに答えた言葉だ。
最初これを聞いたときは、彼一流の言い回しかと思った・・・が・・・
二年前の冬、僕が夢二郷土美術館の学芸員のFさんに、
現代の作家が、夢二のデザインを取り入れた作品を作る「夢二スタイル」参加を依頼されたとき
そりゃ無理だわ!と頭で考えたにもかかわらず、「やります!」とご返事してしまった。
魂の叫びが ‘断るな・・・’ と言ったように心に感じた。
さて、それからが大変だった。
毎日、竹久夢二の図録とにらめっこ。
「どうしよう・・・。」「どうすればいいのかしら・・・。」と頭をかかえる日々が2週間以上続いた。
悩み続けたある朝(まだ眠りの中にいるとき)神さまが足元から頭のほうへ、
歩いて行ったような妙な感じがした。
技法(やりかた)がひらめいた。
深く悩むと、時に、助けてもらえることがあるのかなぁ・・・と おもった。
夢二の絵にはものがたりが感じられる。
彼のやわらかい色づかいは、僕に新しい方向性のヒントを与えてくれた。
仕事の大きな転機になった。
今、次なる仕事で悩んでいる。 新しいことはとかくうまくいかない。
とことん悩んで、トライして、失敗して、 習得していこうと思っている。
梅 熊吉
2009-01-23 09:14
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