大切にしたいもの [日々のこと]
2005年の今日、5月22日。 僕は不思議な体験をした。
夜、8時30分ごろ、自宅の二階に上がる階段の踊り場で、ふっとお線香の香りがした。
「お香、焚いた?」 パートナーに聞いてみたが、「焚いていない。」との返事。
次の日、ガラス作家で友人の赤澤さんが、永眠したとの知らせを受けた。
最後に逢いに来てくれたのかなぁ・・・
トップの写真は彼の作品。
彼とは生前、その作品や、ものづくりにかける情熱を語り合ったり、
お酒を含むお遊びの交流。。。。 たくさんの刺激を受けた。
ものを作ることは、相当の量のエネルギーを必要とする孤独な戦いだと思う。
彼を失って、かなりショックで、モチベーションも下がり、正直つらかった。
先日、油亀ギャラリーを運営するKさんと、ゆっくりお話しする機会があった。
現代美術も扱う、僕とは一回り以上歳の離れた青年だが、とてもしっかりしている。
彼との話の中で、「現代アートをする人は、本当にそれが好きだから、やってる。」
という会話があった。 ・・・・それが好きだから・・・・
「はっ」とした。 好きだから、作る。 というモチベーション。
初心に戻れた気がした。
和紙が好きだからやりだした仕事なのに、長年のうちに手垢がついて それが見えなくなっていた。
聞けば、Kさんも、ちょうど岡山に来た時、赤澤さんの友人から、
「絶対助けたい人がいるんや、千羽鶴折るの協力してくれ!」といわれ
赤澤さんのために、4年前、千羽鶴をたくさん折りました・・・とのこと。
赤澤さんが集中治療室で戦っていた時のことだ。
赤澤さんとは面識がなかったKさんだが、こうして、赤澤さんを通じて、また新しいご縁が出来た。
赤澤さんは、今でも、要所要所で、僕を助け、励ましてくれる。
去年の赤澤さんの3回忌のこの日には、珍しい虹を見た。
それは、10がつ4日のブログに書いています。よかったら見てください→こちら
天国にいる赤澤さん・・・どうもありがとう。
梅田 剛嗣
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