はじめの一歩。 [日々のこと]
今朝は、ようやく、長いトンネルを抜けたような気分です。
ずっとずっと悩んでいて、なかなか踏み込めなかった領域に、今日挑戦しました。
まずは、写真を見てください。
柿渋にベンガラ(赤)を混ぜて、下地を塗り、その上に墨を散らしてみました。
作家活動をはじめた当初は、わけもなく、こんなやけくそみたいなことが出来てたんですが、
だんだん、無難なものを作る方向に行ってしまい、ここ、5~6年、ずっとスランプでした。
こんなのは、 「誰でも出来るさぁ~」 という感覚があって、作りたくても、出来ないなぁ~
というトンネルの中で悶々としていました。
ここに来て、ようやく、挑戦してみる気になりました。
まだまだ、つたなくて、もっとバランスとか、色のむらになり具合、などなど・・・
これから何十枚何百枚と実験をしながら、作っていく勇気がわきました。
この紙が使えるかどうかはわからないんですが、とりあえず、「最初の一歩の記念に・・・」
と思いブログに思い切ってアップしました。(ちょっと嬉しかったしぃ)
最後にもう一枚。
いい部分をとって屏風にでも張ろうかしら・・・。
使用した和紙 一枚目と三枚目 内山手すき和紙 原料楮(こうぞ)
二枚目の写真 土佐手すき和紙(ハレハレ本舗) 原料赤こうぞ
お粗末さまでございました。
梅 熊吉
タグ:和紙
2009-08-19 09:42
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コメント(6)
柿渋にベンガラ?の下地部分が、なんだかお茶の
やきもののようでもあり…やさしい赤でオモシロイですね。
墨の黒がより黒く見えます。
屏風?どんな風になるのか楽しみですね♪
by クロネコ (2009-08-19 10:53)
私は梅さんのように作ることをしてないので、ほんとのスランプってわからないのかもしれないけど、人生の中で抜け出る時ってありますよね。
その時の嬉しい気持ちはわかる気がします。
そうやってすこしずつ前進していく自分が嬉しくなります。
他人事ながら何だか私もウキウキしました。
よかったよかった(^^)
by まさみ (2009-08-19 15:01)
クロネコさん、いつもありがとうございます。
どちらも、女性の紙漉きさんが漉いた紙で、こういういい紙を使うと
染料の発色が、とても上品できれいです。
墨は、奈良の古梅園製の、30年くらいたった古墨を使ってます。
どんな風に出来るか、楽しみながら作ってみます。
by TSUYO (2009-08-19 15:14)
まさみさん、コメントありがとうございました。
まさみさんとのご縁もそうですが、今年になって出会う人が、
ことごとく、僕の人生観を変えてくれるような人ばかりです。
これには驚くばかりです。
まさみさんのお店も、ディスプレイとか一生懸命やってるので、
少しづつ前進ですね。
ウキウキしてくれてありがとう。
お互いがんばちゃいましょう!
by TSUYO (2009-08-19 15:49)
一枚目は、古代人の暮らしの様子(特に右から2番目の墨って言えばいいのかな)で
二枚目は蜘蛛に見えました。
見る側の想像力を試されているような、そして楽しめる、そんな作品に思えます。
失礼なコメントだったらごめんなさい。
by pica (2009-08-19 15:51)
picaさん、ナイスとコメントありがとうございます。
いや~、嬉しいです。
古いものとか大好きで、できれば、古い洞窟の壁画みたいな雰囲気や、
土の中から出てきた、古い焼き物の雰囲気・・・
出したいなぁ~と苦心しているところです。
一枚目・・・見えますよねそんな風に(笑)。
二枚目・・・蜘蛛にも見えますね(笑)。迫力ある蜘蛛だなぁ(笑)。
自然のにじみを 水の神さまに任せて作る作品なので、
楽しめる・・・なんていわれたら、嬉しくなって、天狗ちゃんになりますよ(爆笑)。
by TSUYO (2009-08-19 16:39)