最近読んだ本の中から・・・ [本の話]
宮部みゆきの「楽園」は、「模倣犯」(映画化された)の続編。
読みやすく楽しく読めたが、宮部みゆきにしてはしっかりとまとまった感じになりすぎていて、
ハチャメチャな事件や恐怖を物語の中に期待していた僕には少しあっさり読めすぎたかな、という感じ。
彼女の作品をあまり読んだことがない人にはお奨めかも・・・模倣犯を読んでなくても大丈夫です。
次に、池澤夏樹の「光の指で触れよ・・・」
これは、前(11月26日のブログ「本の話」)に書いた 「すばらしい新世界」の続編。
時は流れ主人公林太郎一家にも新しい命の誕生があり、息子の森介も思春期を迎えるという設定。
お話は、林太郎の職場での不倫発覚からいきなり家族が(とても仲がよかったのに・・・)ばらばらに。
妻、アユミは、小学校に上がる前の娘を連れて突然家を出てヨーロッパへ渡る。
今回は小さい娘を連れ、単身ヨーロッパで暮らすアユミが経験するさまざまなことを中心に話が進む。
アユミの運命は?
林太郎は仕事を続けてやっていけるのか?
筆者 池澤夏樹が家族の絆の大切さや、ともすれば日本人が避けようとする宗教、信仰のあり方
いろんな社会問題を提起していながら、押し付けがましくない文章ですんなり読める一冊。
表紙の写真が、全盲の人が撮った写真を使っているというのも興味深い。
今後、機会があれば、10年にわたるお話がこのたび完結した
上橋菜穂子著の「精霊の守人」シリーズについて書いてみたいと思います。
梅 熊吉
池澤夏樹さん私も好きです。
が、エッセイ数篇の他は新聞連載で「静かな大地」を読んだだけなので・・・
ご紹介の本読んでみたいです。
村の図書館にあるかなあ・・・。
by kamisukiya (2009-01-22 20:45)
kamisukiyaさん、コメントありがとう。
実は、池澤さんは、ハルさんからのご紹介です。
図書館にあるといいですね。
kamisukiyaさんのご紹介してくれる本も、面白いのが多いのでとても助かってます。
これからもよろしくね。
by TSUYO (2009-01-23 07:46)