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これでよろしくて? 川上弘美 著 [本の話]

昨日の夕日はとてもきれいでした。

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  朝焼けも、夕日も、出会いも、一期一会。 そのときだけ。

    川上弘美さんの著書 「これでよろしくて?」 読みました。

    かなりシビアな状況の話を、独特のキャラ設定と、文章で さらりと書いてます。

    この本の中で、一番印象に残ったのは、  「今が大事」  というフレーズ。

    とても読みやすいので、機会があればご一読を~。

       川原では、ヒメジョンが姿を見せ始めました

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     田植え準備がすすみつつある田んぼに囲まれて、麦秋の風景も

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         今朝は霧がかかって幻想的でした

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         いい一日を~♪

                          梅 熊吉

 

 

 


1Q84読みました・・・ [本の話]

ちょっと前、話題になりましたね~

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遅まきながら、一巻(4~6月)を読了しました。

まず、主人公他、登場人物の名前の付け方が、独特で、村上さんらしいと思いました。

それに、キャラクターがはっきりしていて、物語にすんなり入り込めます。

W主人公で、二つの話が、同時進行していくという作り。

春樹ファンも、初めて村上春樹を読む・・・という人にも、受け入れられる小説だなぁ・・という印象。

今、2巻目に入ってるんですが、とんでもないことが次々起こり、はらはらドキドキです。

現代人が持つ、心の闇の部分、共通した悩み、そして、希望するもの・・・

共感できる部分がとても多い小説です。 とにかく面白いww

結構過激な、性の描写のシーンも登場するので、どのくらいの年齢層から読めるのだろう・・・

そこが、唯一気になったところです。

ただ、そういうシーンも、いやらしい感じはないので、ご心配なく。

地下鉄サリン事件の被害者の方々に、インタビューした経験が、

この小説の 少なくとも、ひとつの大きな流れを作っているようにも思います。

二つの話が、上手い具合にリンクしていく手腕は、「さすが!」としか言いようがないかな。

機会があったら、読んでみていただきたい小説だと思います。

みなさま、いい週末を、おすごしください。

        ではでは~  チャオ♪          梅 熊吉

 


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ちょっとうれしかったこと [本の話]

今年の誕生日に、友人から3冊の本をプレゼントされました。

そのうちの2冊。(一冊は、だいぶん前にご紹介しました・「植物図鑑」)

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ソメイヨシノが、咲く季節になりましたね。

「花咲か」のほうは、江戸時代、ソメイヨシノを江戸の町に植樹し開花させるまでの話。

こちらは、最初一読した時は、ちょっと読みづらいなぁ・・・という印象でした。

というのが、当時(江戸時代)の日記を原文のまま載せてあるので・・・。

が、二回読んだら、ア、こんなところに伏線が・・・という発見いっぱい。

長編小説ならではの、面白さいっぱいでした。

「実さえ、花さえ・・・」 は、すっきりと面白かったです。

なにより、そのテーマである 「実さえ、花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」

その言葉に深い感銘を受けました。

本をくれた友人は、15歳年下。 ボクが高校の時生まれた人です(笑)。

たくさんの本を読んでいて、節目節目で、ボクにとってヒントになる本を貸してくれたりします。

かけがえのない、大切な友人ですww

あと、今夢中なのが、井上荒野という作家さん。文章うまいよ~wwおすすめです。

これがうれしかったことのひとつ。 そしても一つ・・・は

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僕の作品が、海を渡ります(笑)。

アメリカからいらっしゃった女性が、墨染めと柿渋染めのタペストリーを買ってくれました。

写真のように自宅に飾ってくれるそうですww

ボクは、知らない人が、気に入った!といって買ってくださることが、何よりの励みです。

っま、僕の作るものは、アートではなく、大衆工芸(民芸?)というカテゴリーで、

日常に使えるもの・・・というコンセプトで作ってます。

お値段も2~3000円なので、お土産に買える気軽さがいいところ(笑)。

うれしいことがあったので、元気出して次を作ろうっと!(笑)

                                梅 熊吉

追伸、ツイッターからブログにいらっしゃった方へ。 こちらは、日々のことをつづった癒し系ブログです(笑)。      仕事(染物など)の日記は 

 ⇒ http://tsuyoume-somewashi.blog.so-net.ne.jp/  ご興味がございましたらご覧くださいませ。よろしくお願いします。 梅田 剛嗣

 


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渋谷 藤原新也 [本の話]

ここ、2~3日、鬱(というか無気力)が続いていた。

時々ある。

無気力になると過去にした失敗と、将来の不安が心を支配する。

古い友人(今、メル友)が、鬱になったときは「がんばらない」ことが大事だとアドバイスしてくれた。

適切なアドバイスだと思う。

そんな気分の中、藤原新也の著書 「渋谷」 を読んだ。

あとがきで、「人はいまの自分を肯定されて、明日に生きる動物だ」とあった。

自分で今の自分を肯定すればいいし・・・と、立ち直るきっかけになった。

この本の本文中にはかなり衝撃的なことが書いてある。

3人の女性へのインタビューを基本に書かれている。

若い女性の問題だけでなく、僕らアラフォー男性を含め、今、このせわしい世の中に生きている人々が

かかえている問題を浮き彫りにするような内容になっている。

200ページあまりのそう厚くない本なので、目にしたらご一読下さい。

                                                梅 熊吉

 


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ほのぼの気分 [本の話]

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陽気のいい日にはこんな感じの気分です。

最近読んだ本の中から、ほのぼの気分になった本をいくつかご紹介します。

とりあえずは、川上弘美の「ほかに踊りを知らない」

これはエッセイです。とにかく読みやすい。面白い。いうことありません。

初めての方にもおすすめです。東京日記2ということで、「卵一個分の幸せ」の続編です。

川上弘美さんのエッセイは、彼女が芥川賞を取り立ての頃のものも読みました。

文体やリズムが全然最近の作風と違っていました。どんどん洗練されていく感じです。

もう一冊は、小川洋子さんの最新刊「猫を抱いて象と泳ぐ」です。

彼女の本に登場する主人公は、ひっそりした人が多いです。

この本の主人公も独特で、話を読み進めていくうちにどんどん感情移入してしまいました。

小川洋子さんは地元岡山出身で、僕は高校の時の先輩、パートナーにいたっては、小学校も一緒。

彼女の作品の中に時々川の描写が出てくることがあるんですが、どうしても旭川を思い浮かべてしまいます。

文章も短くすっきりしていて読みやすいと思います。

あえて内容には今回は触れませんが、僕は読むと心の琴線に触れたような感じがしました。

いい話です。

機会があれば是非、読んでみてください。

                                            梅 熊吉

 


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風花(川上弘美) [本の話]

風花・・・川上弘美の最新刊です。

表紙がカッコイイ。有元利夫の人物をかたどった立体の作品が使われている。

お話は、主人公の 「のゆり(女性)」 が東京在住にもかかわらず、

知り合いと待ち合わせた東京駅で迷う所からはじまる。

のっけから川上弘美ワールド全開の感じ。

中味は不倫をテーマにした重い話だが、彼女独特のぐずぐず迷う主人公のキャラが

その重さを感じさせず、あっという間に読める。

文章も端的で短く、川上弘美ファンでなくても、初めて読む人にもおすすめです。

次に読んだのは、「流星の絆」 東野圭吾。

「これ、テレビドラマ化されたんじゃないかな~?」←パートナーの言。

こちらも読みやすい。退屈せず最後まで読める。

まず、殺人事件が起こり、残された3兄弟が父母の殺人犯人を捜す、というストーリー。

いろんな伏線があり、最後の最後、どんでん返しがある。

どちらもおすすめ。気楽に読めるエンターテインメントだと思います。

                               今日はちょっとまじめに・・・ 

                                              梅 熊吉

 

 


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最近読んだ本の中から・・・ [本の話]

宮部みゆきの「楽園」は、「模倣犯」(映画化された)の続編。

読みやすく楽しく読めたが、宮部みゆきにしてはしっかりとまとまった感じになりすぎていて、

ハチャメチャな事件や恐怖を物語の中に期待していた僕には少しあっさり読めすぎたかな、という感じ。

彼女の作品をあまり読んだことがない人にはお奨めかも・・・模倣犯を読んでなくても大丈夫です。

次に、池澤夏樹の「光の指で触れよ・・・」

これは、前(11月26日のブログ「本の話」)に書いた 「すばらしい新世界」の続編。

時は流れ主人公林太郎一家にも新しい命の誕生があり、息子の森介も思春期を迎えるという設定。

お話は、林太郎の職場での不倫発覚からいきなり家族が(とても仲がよかったのに・・・)ばらばらに。

妻、アユミは、小学校に上がる前の娘を連れて突然家を出てヨーロッパへ渡る。

今回は小さい娘を連れ、単身ヨーロッパで暮らすアユミが経験するさまざまなことを中心に話が進む。

アユミの運命は? 

林太郎は仕事を続けてやっていけるのか?

筆者 池澤夏樹が家族の絆の大切さや、ともすれば日本人が避けようとする宗教、信仰のあり方

いろんな社会問題を提起していながら、押し付けがましくない文章ですんなり読める一冊。

表紙の写真が、全盲の人が撮った写真を使っているというのも興味深い。

今後、機会があれば、10年にわたるお話がこのたび完結した 

上橋菜穂子著の「精霊の守人」シリーズについて書いてみたいと思います。

                                         梅 熊吉

 

                                     


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